アカ・セカ・トリオらを輩出したアルゼンチン国立ラ・プラタ連邦大学(UNLP)から、ハファエル・マルチニらで知られるブラジルのミナス連邦大学へと留学。インプロヴィゼーションなどを学んだのち、高名なサヴァッシ・フェスティヴァルへも出演、ブラジル人ミュージシャンとの共演も数多く重ねてきたブエノス・アイレス出身・在住のギター奏者がパブロ・パッシーニ。ミナス出身のS.S.W.アフォンシーニョの息子で、ジャズのベース奏者として活動するフレデリコ・エリオドロ、そしてフェリピ・コンチネンチーノ(drs)、フレッヂ・セルヴァ(vib) といった現在のミナス・ジェライスの音楽シーンを賑わせるプレイヤーたちと作り上げたのがこの2ndアルバム「VIDEOTAPE」。モンタージュ写真や過ぎ去る車窓風景のようにスピード感を伴った澄んだ音像は、ヴィブラフォンやローズのアドリブがもたらすトニーニョ・オルタやパット・メセニー的なコンテンポラリー・ジャズの世界観と、シカゴ・アンダーグラウンドらのポストロックの精神を溶け合わせたような感触。これは多拍な変則ビートやパブロ・パッシーニのクランチ気味に少し歪ませたギター・トーンから受ける印象もあるかとは思います。m-7"Ojos"にジョアナ・ケイロス(cl) がゲスト参加。