'16/2/16 売り切れました。
フォルクローレ・モデルノを地で行く新譜、ニコ・セルコラ
チャランゴの刻むチャカレーラにFXの効いた歌声とミニマムな生ピアノのトーン、そしてアナログ・シンセによるベース・ライン。と前代未聞のフォルクロリックな音世界を展開するのがこのニコ・セルコラ。フィデル・ナダルやミス・ボリビアなどをプロデュースしてきたエル・チャベスがプロデューサーとして立ち、アルバム・タイトルも都会的な反逆とあるためレベル・ロック的な方向性を想像してしまいそうですし、本人もマヌ・チャオやトドス・トゥス・ムエルトスをリスペクトしているようですが、ここにあるのはロマンチックな望郷の念とメランコリーで労わるように優しいメロディー。ラ・ヌベス・マヒカを率い、グリジョス・デル・モンテのエンジニアを務めるフアニート・エル・カントールがクンビア曲にギターで参加したり、いわゆる音響派の後期に登場したサウンド・コラージュを得意とするパブロ・パスの参加があったりと、新しく鋭い感性で固められた音背景。メルヘン的に響くエレクトロ成分多めのm-6”Foto en el placard" やm-8"Juguemos"がおすすめ。