2021/10/22売り切れました。
スピネッタ"Fuji"やC.アギーレ"Estampas de Rio Crecido"の好カヴァーで注目を浴びたフリアン・ボウリューが在籍。コルドバのアーバン・コンテンポラリーなフォルクローレ・グループの発掘盤、日本初上陸。
アルゼンチン第二の都市コルドバを拠点にしたエコス・エン・フーガは、フリアン・ボウリュー(g)、エマヌエル・ヌニェス(g)、マティアス・ルブリナ(vo,p,per)、マティアス・モリナ・カストロ(ss,as) という4人のインストゥルメンタリスタに、メリサ・サルヒオッティ(vo)、ロレーナ・デサ(vo) と二人の女性シンガーを迎え、2010年に結成。主にフォルクローレの様式を基盤としながら、新しい基軸を盛り込んだ自作曲をレパートリーに、コルドバの自治体によるインセンティヴ・プログラムによって制作費の助成を受け、生まれたのが本作。冒頭m-1"Tienpo atrás"やm-5"Verde Torrente"のスキャットとソプラノ・サックスの掛け合い、m-6"Celebremos"の女性コーラスを伴ったタイトル通りの祝祭感、ピアノと女性ヴォーカルが際立って聴こえるm-7"Silbido de Luz"、元来の牛追いのための掻き立てるようなチャカレーラのリズムを、ゲスト参加したフレットレス・ベースやアルペジオのカラフルなハーモニーで刷新したm-11"Chacarera del suspiro"など、ひとの内面性や滲み出る愛情、優しさにスポットを当てた静かなる楽曲群が秀逸。ギター二本と木管、ティピカルな唱法の男性ヴォーカルを主体としつつも、垣間見えるコンテンポラリー・ジャズ的なアプローチ、eギターとカリンバを用いたm-3"El dia de qui fui"、アカペラ・コーラスで解釈したマリア・エレナ・ワルシュ作m-9"Baguala de Juan Poquito"、瑞々しい空気に満たされたホルヘ・ファンデルモーレ作m-10"Cuando"と二曲のカヴァーも収録。[2013年作品]