2019/01/04売り切れました。
特異な外観、そして音色。
ブラジルのミナス音楽というとクルビ・ダ・エスキーナの頃から、ビートルズ直系のこれこそポピュラーという人懐っこいハーモニーと、一方でジャズや現代音楽にも通じる既成概念を逸脱した実験的なハーモニーやリズムを併せ持ってきたわけですが、元ウアクチの打楽器奏者レアンドロ・セーザルのソロ作は後者の方向性を突き詰めるべく、タイトル通りにマリンバとブラジルのリズムを融合させた作品。ここでは師であるウアクチのマルコ・アントーニオ・ギマランイスによって考案された木製のマリンバ・ヂ・ヴィドロをレアンドロがプレイ、幻想的な雰囲気を醸しだすガラス製のマリンバ・ヂ・ポルセラナートを楽曲提供もおこなうジョゼ・エンリケとユリ・ヴェラスコが、そしてm-2"Floreio"などでは主旋律を担うチェロをフェリーピ・ジョゼ(同じく楽曲も提供)が担当。レアンドロ考案の創作楽器をも用いて、アフリカから伝来した楽器であるマリンバのブラジル内での前衛的発展をアーティスティックに体現したのが本作。m-5"Tão Perto, Tão Distante"ではデュオ名義で作品を発表しているイレーニ・ベルタキーニ(vo)がゲスト参加するほか、m-9"Quatro Anjos"にはフルートでアレシャンドレ・アンドレスが参加。木製板面に焼印状にプリントされたものを綴った特殊パッケージ。
昇降盤に手押しガンナ、もはや職人仕様の大工道具で楽器を創作してます。↓