2017/6/15 売り切れました。
アヴァンギャルドと無邪気さと、トン・ゼー80歳を記念したアルバム を LPで
80歳となったトン・ゼーが幼少を過ごしたバイーア州で、何に欲情し、あらぬ幻想を夢見たか。「こどものエロティックなうた」と題された本作では、ブラジル北東部のリズム、そしてそこに親和性の高いレゲエやヒップホップのエッセンスを取り入れて、地域の祭囃子のようにも聞こえるズンドコ・ビートを展開しています。ビリンバウと可変拍子でロックしてるリフが格好良いm-4"Sobe Ni Mim"、90年代より前衛的なブラジル音楽でその名を知られるヴァンジ・ミレーがゲスト参加したm-6"USP x GV"にはスチール・ドラムやマリンバが入ったり、お囃子がやけに和風なフォホーm-7"No Tempo em Que Ainda Havia Moça Feia"、ガル・コスタの近作へ提供された楽曲のセルフ・カヴァーm-9"Arroz, Lenda e Buque"、'72年に発表した楽曲をユニークなアンビエンス、ベース・ラインと共にリアレンジしたm-10"Por Baixo"、アドリアーノ・マゴーの澄んだaccと北東部のエンボラーダが愉快なm-13"Um Circo Voador"まで、発せられることばが持つリズムの強靭さを含め、聴けば聴くほど唯ならぬ発想の豊かさに気付かせてくれる深い一枚。切り抜かれた女性を示すマークから覗くトン・ゼーの目、というロジカルなアート・ワーク。
(冒頭"Sobe Ni Mim"、18:00- "Cadê, Mané?")
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